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フィンランド語の命令形




















私が去年、フィンランドの幼稚園で多分最初に、学んだフィンランド語

Lopeta!

「やめなさい」という意味

元の動詞は、lopettaa

フィンランド語の命令形の、状況に応じての使い方、
日本語と同じ部分、違う部分を書いてみようと思います。
あと、命令形を柔らかい表現で言う時など


 フィンランド語の命令形の作り方 

① 動詞によって、命令形の作り方が変わる
② 1人に対してか、2人以上に対してかで、命令形が変化する

こんなところ。

例えば、Syödä という動詞。 「食べる」

このタイプの動詞は、-dä を取って、syö にする。

食べなさい(一人に対して) ・・・ Syö!
食べなさい(2人以上に対して)・・・ Syökää!

- kaa とか、- kääとかをつけると、複数に対しての言い方になります。

lopettaa という動詞も、複数に対して言う時は、 Loettakaa!(私はこっちの方が、よく言ってたな)

柔らかい表現でいいたい時は、命令形のあとに、-ppa とか、 -ppas  とか -vaan を付ける

例えば、

Syö! ・・・ Syöppä! ・・・ 食べて
Lue! ・・・ Lueppa! ・・・ 読んで 
Ota! ・・・ Otappas! ・・・ 取って
Tule! ・・・ Tule vaan! ・・・ 来て

という具合に。 "ppa" は、「ッパ」で、"ppas"「ッパス」 というように、小さい 「ッ」 を入れるのがポイント。

たしかに、ちょっと可愛く聞こえる。

そんで、この語尾があるかないかで、だいぶ言葉のニュアンスが変わってくる。

あと、Ota ota. とか、Tule tule. っていう言い方もある。

これは、日本語で動詞を2回言う感じに似てる。
(例えば、取って、取って。来て、来て。とか)

 命令文を強調したい時は、 nyt を付ける

nyt は、 now 、今 = さあ! みたいになる。

Lopeta nyt!
Syö nyt!

という具合に。 ポイントは、この nyt に、どれだけ気迫をこめられるか。笑
イメージでは、t こんな感じ。
 は、聞こえるか聞こえないかぐらい。 日本語ローマ字読みのように、Nytto と、言って
しまっては、緊迫さが伝わりません。



子どもが、ご飯をふざけて食べてない時。

大人 「Syödään」 これは、命令形じゃなくて、「食べよう」っていう意味。

子ども、まだ食べない

大人 「Syöppäs」

まだふざける

大人 「Syö nyt!

子ども、ご飯を食べる

フィンランド語に、「食べろ」と、「食べなさい」を分ける言葉はなく、
どちらも、 「Syö!」 になります。
でも、「食べて」っていう表現でも、Syöを使うことは可能です。

フィンランド語の命令形は、年齢が小さいほど、語尾に、ppaとか、 vaanをつけて話す子は少ない。

こういうのも、成長と共に覚えていくんだな。

だから、保育所で例えば、「パンくれ」とか、言ってる子どもには、

「パンもらえますか」っていう、言い方を教えていた。

店員でも、客に普通に命令形を使うし、年下が年上に命令形を使うこともあります。

でも、それらの命令形は、日本語の命令形より、気軽で命令っていう感じではない。

でも、やっぱり、その人との間柄とか、初対面の人とかにはあんまり、そのままの命令形は使わないのかも。

同じ、言葉でも言い方とか、発音によって、度合いが変わることも。それは、日本語でも同じ。

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