フィンランド語にもちゃんと、敬語があります。
それは、丁寧に話すときは、主語がたとえ一人に向かって喋っていても、「あなたたち」っていう主語と、
それに伴う動詞を使います。(フィンランド語は主語によって動詞が変化するので)
英語は、あなたもあなたたちも、you だけど、
フィンランド語は、あなたは sinä(シナ)、 あなたたちは te(テ)
お店とかで料理をもらう時とか、服屋で案内してもらう時とか、「どうぞ」って言うけど、
その時、あなたたち扱いをされます。
フィンランドの病院で働いている友達が言ってたこと。
「病院には、年配の人が多いから、必ず最初は"あなたたち"で話しかけるよ。
でも、その人に"そんな、丁寧に話す必要はないよ"って言われたら、普通に話すかな」
ふむふむ。
しかし、その一方でフィンランド語にはものすごく、ほんとにものすごく沢山のスラングがあります。
彼/彼女は、hän
それ it は、se
彼ら theyは、he
それら thoseは、ne
なんと、これがスラングになると、彼女、彼の話をする時の主語が、seに、彼らが、neになってしまうのです。
たとえば、
Hän meni kauppaan.
Se meni kauppaan.
どちらも意味は、「彼は、お店に行った」
とか、
He tekevät ruokaa.
Ne teki ruokaa.
どちらも意味は、「彼らは、料理を作った」
でも、日本人の感覚からすると、
え!人を、物扱いするの・・・!?
って、思う。
自分より、目上の人を思い浮かべて、
「それは、買い物に行ったよ」
と、言えるか・・・・言えない言えない。
このことに気づいたのが最近なので、それまで
いったい、誰のことを話してるのか分からなかった。
そういえば、よく se って言ってたな。
フィンランド語、
敬語は複数扱いするけど、
スラングになった途端、物扱いする。笑
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